議会報告

6月議会 市民協働の活気ある街づくり、学力向上の取り組み、安全・安心な街づくりに向けて
[2010-06-15]

【質問1 地域振興:ひまわりフェスティバルについて】 年々認知度が増し今回で3回目となるひまわりフェスティバル。
今年は市老連による平成22年度健康ウオーキング計画にも、ひまわりフェスティバルコース4キロとして盛り込まれ、市内の各団体も大いに楽しみにしています。
そこで、市民協働の取り組みとしてフラダンスのグループや子どもたちによるイベントなどで彩りを添えていただき、多くの皆さんに楽しんでいただいたらと考えます。
また、今回は例年のように企業からの寄附金が望めない中での開催やにもお聞きします。
千葉県の手賀沼花火大会は水中花火や尺玉など1万発を超える地域最大の花火大会で、例年約40万人もの人出を記録してきた地元の名物花火大会でしたが、昨年は不況の波が協賛金を寄附してきた地元企業に大きなダメージを与え、大会は中止へと追い込まれました。
 この中止に対する反響は予想以上に大きく、主催者側はこれまでのように企業の協賛金だけに頼らない大会運営を目指し、主催する柏市や我孫子市では一般市民から支援金を募る運動を始めました。
清瀬市公式ホームページにおいて、「あなたも清瀬市ここにありと誇れる事業に参加してみませんか」とのひまわりボランティアの募集記事が掲載されていました。
より一層の取り組みで、清瀬市ここにありと誇れる事業にできればと考えます。
ご所見を伺います。
【答弁1】今年は昨年以上の来場者が見込まれる中、議員の提案を受け、会場では星野哲郎作詞、池辺晋一郎作曲の清瀬の歌、「清瀬賛歌」に振りつけをしたフラダンスや子どもによる鼓笛隊の披露等を関係団体に要請、夏の風物詩、清瀬市のひまわりを盛り上げていきたいと考えています。
なお、ひまわりフェスティバル実施時の募金については、先進市の取り組み状況等、今後調査研究させていただければと思っています。

【質問2 政策決定:政策課題策定について】
全国に先駆けて乳児医療費無料化を実施し、乳児死亡ゼロを達成した沢内村の取り組みを紹介した「沢内村奮戦記」を読みました。
また、ルネこだいらで上映された「いのちの山河」も拝見しました。
深澤村長は、部落座談会の開催や保健師による訪問指導事業を進める中、村民のニーズを重点政策に押し上げ、憲法に照らして村民を守る取り組みをスタートしました。
広聴の大切さを学びました。
 本市もさまざまな世代のさまざまなニーズを政策課題として声をまとめ策定していますが、本市ではどのように市民の声を聞き、政策課題を策定していますか。
長期基本計画や中期計画など、そのプロセスを教えてください。
 また、現在の本市の重点政策を三つに絞るとすると何が挙げられますか、またその達成に向けてどのような市民協働の取り組みが重要であると考えますか。
全市的に広げていく必要を考えますが、ご所見を伺います。
【答弁2】市民の皆さんの声をどのように政策課題に反映しているのかということですが、パブリックコメントやまちづくり委員会での提言、市長への手紙やファクス、あるいは各部課長がそれぞれ所管する課題等について、常時市民の皆さんからご意見をいただいており、その中で財源の問題もありますが、優先順位をつけ予算に反映されています。
基本構想や基本計画など市の基本的な計画や指針等を策定する場合のほか、市の基本的な方針を定める条例や、市民に義務を課したり権利を制限したりする条例を制定する場合などはパブリックコメントを行うこととしています。
現在の市の重点施策三つに絞り込むのは難しいところですが、ここ数年かけて取り組んでまいりました旧都立清瀬東高校取得整備と清瀬市民センター再整備、小中学校校舎の耐震化、そして次代を担う子どもたちの学力向上や子育て支援などが挙げられるのではないかと思います。
そして、これらの施策の達成に向けては、清瀬市民の皆さんによる検討委員会を設けてご検討いただいたり、学力向上では市民の方に学習サポーターや読書活動指導員として教育現場に参加していただくなど、また、子育て支援ではNPOの皆さんが、行政だけでは担い切れない子育て支援策に積極的に取り組んでいただいています。
このように、政策の検討課題での市民参画やさまざまな事業の担い手としての協働など、今後もますます重要になってくると思います。

【質問3 教育行政政:学習意欲向上に向けて】
子どもたちが学習意欲を向上する取り組みとして、辞書引き学習の効果を紹介する報道を見ました。
辞書引き学習を考案したのは、立命館小学校の深谷圭助校長。
1989年刈谷市亀城小学校に着任し、当時担当した小学1年生に対し、授業や生活のあらゆる場面で、国語辞書を引かせる辞書引き学習を実践。
学習法は、国語の勉強時間はもとより、それ以外の授業時間にも、机の上にカバーを外した状態で辞書を置いておき、引いた言葉を附せんに書いてそのページに貼る。
あとは、好きな言葉、気になる言葉を引いていくだけ。
電子辞書のように、引いた言葉だけが表示されるのではなく、引いた言葉の前後の言葉も表示されるので、言葉の世界が広がっていくと述べている。
学習指導要領では、3、4年生の指導項目、国語の辞書を利用して調べる方法を理解するとしていますが、1年生で辞書引きを始める小学校もあるようです。
先日、近隣市で取り組んでいる小平六小4年生の授業も拝見してきました。
 子どもたちの幼児期から小学校低学年期の成長過程で、何で、どうしてという物事への好奇心にこたえた学習方法。
教育のあり方は、教師と生徒・児童との対話が第一であると考えますが、子どもたちのもっと知りたい、もっと学びたいというあくなき向上心を引き出すのには、辞書の効果は大きいのではないでしょうか。
 そこで、本市の学習意欲向上に向けた取り組みは、また、その効果について具体的な事例を紹介してください。
 さらに、本市の辞書引き学習はどのような状況でしょうか。
 長野県茅野市では、出生届け提出時の絵本プレゼントするファーストブック・プレゼント活動に加え、家庭に読書活動を定着させることを目的に、小学校入学時に新入学児童に本を贈るセカンドブック・プレゼント活動を実施しています。
 ブック・プレゼントに辞書をとの取り組みは、本来のブック・プレゼントの趣旨とはずれがあるとは思いますが、辞書の購入も一つの選択肢として、本市もセカンドブック事業を実施してはと考えます。
ご所見を伺います。
【答弁3】各学校では算数や国語の授業の始めの10分間を利用して、四則計算の計算チャレンジや漢字の読み書き小テストなどを実施し、検定試験のように一つ一つの課題をクリアし、次のステップに進んでいく楽しみを経験させたりしています。
辞書を用いた学習は、新学習指導要領において小学校3、4年で、表現したり理解したりするために必要な文字や語句について辞書を利用して調べる方法を理解し、調べる習慣をつけることとあります。
低学年で辞書を活用するケースもありますが、基本的には国語の授業で辞書の活用について学習した後に、辞書を用いた学習が行われています。
また、辞書引き学習につきましては、市内の小学校2校で国語の読み取りや意味調べ、作文、社会科における調べ学習、総合的な学習の時間での課題学習などにおいて、先ほどご紹介をいただきました附せんを用いた辞書引き学習が行われています。
辞書の購入によるセカンドブック事業の実施につきましては、先進的に取り組んでいる学校の実践とその成果を確認しながら、研究を深めていきたいと考えています。

【質問4 福祉行政:高齢者の見守りについて】
四国山地の山合い、三好市東祖谷地区でひとり暮らしのお年寄りらが元気に過ごしている印に、この地に残る源平合戦の落人伝説から、平家にちなんだ赤い旗を玄関先などに掲げる取り組み、その報道を見て玄関先に旗を掲げるとの単純な動作であるが、とても効果的な取り組みであると興味を持ちました。
 お年寄りが主体となって行動する仕組みが、寝たきりや認知症の発生を抑制する効果が望めるのではないかと考えます。
 先日、オートロックマンションのエントランスで訪問活動をされている民生委員の方に偶然お会いしました。
オートロックマンションにお住まいの高齢者には会うことができず、なかなか連携がとれないとの声を聞きました。
 そこで、私はお年寄りが主体となって行動し、高齢者ふれあい協力員や民生委員等による見守り事業と連動した取り組みができたらと考えました。
例えば、社会福祉協議会では、もしもしコールによる安否確認をしていますが、逆転の発想で高齢者自らが「わたしゃ、元気だよ」と電話をする(仮称)お達者電話などを創設してはと考えます。
 そのほかにも、高齢者が主体的に行動する仕組みで安否確認ができる方法が地域ぐるみでできればと考えます。
ご所見を伺います。
【答弁4】本市は、これまで高齢者ふれあいネットワーク事業により、多くの市民の皆様や関係機関、団体等のご意見、ご協力をいただきながら、地域の見守りネットワークの輪を広げ、つないでいく声かけ見守り活動を基本的な仕組みとして進めてきており、今後におきましてもさらにきめ細かなネットワークとなるよう、ふれあい協力員、民生児童委員が参加するブロック連絡会、社会福祉協議会が今年から開催する地域懇談会、また六小、七小で進められている円卓会議や自治会等の会合などで多くの皆様のご意見やご提案などをお伺いしながら、事業の充実や拡大を図っていきたいと考えています。
ご提案のお年寄りが主体となって行動し、地域ぐるみで安否確認ができる仕組みにつきましては、高齢化が急速に進み、多くの地域課題を抱えている現状においては、非常に大切な視点であり、行政が主体的に進める事業と高齢者や地域の人々が主体的に考える取り組みがばらばらにならず、連動し協力していくわかりやすい安否確認の方法ができることを目指して、今後も引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

【質問5 地域問題:清富士交差点の安全対策について】
清瀬駅南口周辺は、都道3・4・7及び3・4・13号線が開通し、大きく交通状況は変化してきました。
しかし、清富士交差点は以前から狭い交差点に多くの車、歩行者がなだれ込み、現在もその状況は続いています。
七小円卓会議でも、通学時の児童の安全を守る観点から同交差点の安全対策について議論が交わされ、終日にわたる歩行者の安全を考えたときに、歩車分離交差点の話が上がりました。
平成13年、そして14年にも先輩議員の浅野議員が取り上げ、歩車分離やスクランブル交差点を含めた安全対策の提案をし、信号システムの改修などを行っていただきましたが、いまだに危ない交差点、怖い交差点として市民の方から声が上がっています。
現在は変則的な歩車分離の信号システムになっていますが、いまだ歩行者、自転車、車が同時に往来する時間設定になっているサイクルもあります。
スクランブル交差点は、交通量の関係で当面設置困難との回答ですが、考え方を少し変えてみて、同交差点への歩行者の密集率を勘案した上で、同交差点の安全対策を考えたときにどのような安全対策が図れるのか。
素人考えではありますが、歩行者と自転車、車の往来を完全に分けた清瀬市初となるスクランブル交差点に改良し、歩行者の安全を図ったらと考えます。
ご所見を伺います。
【答弁5】ご指摘の清富士交差点は、子どもたちや高齢者だけではなく、駅への通勤、通学や買い物など地域住民の利用が市内でも高い交差点と認識しております。
以前より、この交差点の安全対策の要望をいただく中で、市としても歩道橋の設置ですとか電柱の移設等も検討いたしましたが、用地の確保が難しいなどの理由で断念した経緯もございます。
そういった中で、児童・生徒の登下校時の安全な誘導を図るため、警察との協議をして、この交差点の信号機の時間を120秒サイクルから100秒に変更し、交差点での待ち時間を短くすることにより回転を早くするなどの対策を講じてきました。
以上のような各方面のご努力により、おかげさまでこの交差点での昨年度の事故は、信号無視をした自動車同士の1件だけであり、人身事故はないと聞いております。
この交差点の信号機をスクランブル交差点に変更するとのご要望でございますが、以前もこの交差点は同様のご要望をいただき、東村山警察と協議をしたこともございますが、歩行者等の数が非常に多く、信号待ちのときの危険性が高いため設置は難しいとの当時の警察署の見解から設置に至らなかったようです。
しかし、この交差点を利用しております方々にとりましては、一刻も早い改善を望まれているわけですので、市としましても現在の清瀬駅南口周辺の交通状況も変化してきていることや、以前協議したときから一定の期間も経過しており、また、警察もここの状況は以前から把握していると言われていますので、清瀬第七小学校はぐくみ円卓会議でのご検討、ご提言された内容も含め、交通安全対策を東村山警察と相談していきたいと考えています。

【質問6 下水道行政:下水道管老朽対策について】
昨年9月の決算特別委員会で、私の質問に対して、下水道管周辺の空洞化による陥没事故は、本来の公共下水道ではなく雑排管との見解で答弁がありましたが、独立行政法人土木研究所の調査によると、主要な都市を対象に道路陥没事例を調査した結果、土砂の流出には水の流れが最大の支配要因であり、道路陥没が降雨と強い関連があることも示唆されたと報告されています。
いわゆる管渠からの浸透により、周辺土砂が押し流され空洞化が発生し、陥没状態に陥るというものだと思います。
 最近の報道では、下水管老朽化による道路陥没が昨年あたりから全国のここかしこで発生しており、本来は50年ぐらいの耐久年数があるようですが、交通量の変化等によって30年ぐらいで破裂するものもあるようです。
 本市でも、昭和51年に敷設され、30年程度のものもあるようですが、下水道プランに基づき改修を進める中で、考慮する必要があります。
現状の点検方法、また下水道プランに基づく敷設がえ優先順位など、また今後の対応についてご所見を伺います。
【答弁6】ご質問の下水道管老朽化による道路陥没の予防や対策につきましては、現状の道路雨水排水も汚水管に並行して埋設されておりますので、同様の内容で対処することになりますので、あわせてお答えいたします。
一般的な点検による発見、対策については、通常、道路管理者等が行う道路パトロールの方法や市民からの通報があります。
現状の道路舗装面が非常に落ち込んでいるような陥没が確認できる場合、その直下付近に埋設管等があれば、道路構造に支障があるとの判断ができます。
この場合、ご質問の空洞化等が発生している疑いもありますので、詳細な調査、点検により原因を特定いたします。
この結果から、排水管を補修するか取りかえるのかの判断により、道路工事を含めた工事施工を行うことになります。
計画的な点検といたしましては、下水道汚水管の場合、汚水処理分区ごとに毎年管路清掃を実施しておりますので、同時に目視による管内点検で、破損箇所の早期発見で事故の未然防止に努めているところです。
異常の疑いがあれば、テレビカメラで管内の状況を把握して、緊急性の判断や敷設がえの工法等について検討することになります。
今後の対応につきましては、清瀬市下水道プラン2009では、標準的耐用年数を50年としておりますので、長期的には管路の敷設がえ等の時期が必ずやってまいります。
その敷設がえ等は、耐用年数ごとに管路診断を実施して、診断結果に応じて管路補修か敷設がえの優先順位を決めていくことにしております。

詳細につきましては、清瀬市議会会議録検索システムより参照願います。



 



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